金融相談会・虹の会通信-1 プロミスが34年分の取引履歴を全開示 900万円の過払い請求へ
十条支部の建築業Sさんは、今年に入り元請の工務店の経営不振により工事代金が全く入らなくなりました。収入が突然無くなり、下職への支払いどころか、日々の生活にも支障をきたすようになりました。それまで順調に支払ってきた消費者金融への返済も出来なくなり、民商に相談に訪れ入会しました。 虹の会でアドバイスを受け、消費者金融2社(アコム・プロミス)から今までの取引履歴を取り寄せました。2社とも全ての履歴を開示してきましたが、プロミスは何と、昭和49年から34年もの付き合いになっていました。消費者金融のほとんどはグレーゾーンと言われる違法な高金利で契約しています。これを利息制限法に基づき再計算をしてみると、プロミスは800万円以上の過払いになっていることがわかりました。更に過払い金には5%の金利をつけて請求が出来ます。合わせて900万円以上の過払い請求に、初めは月々の支払額が何とか減らせればいいと思っていたSさんは信じられないといった表情です。 プロミスに連絡を入れてみると、「裁判で請求してください。そうしたら直ぐにお支払いします。」との返事が返ってきました。 ちょうど虹の会に相談に来ている、同じく過払いが発生している会員と3人で東京地裁に一斉提訴をすることになりました。Sさんはこの過払い金を元手に生活と経営の再建に踏み出します。 (鳥居記)