北区民主商工会
北区民主商工会虹の会>事例

2月20日虹の会定例会より

2月20日(水)金融相談会・虹の会の定例会が開かれ17名が参加しました。

まず前半はサラ金・クレジット・商工ローンなどの高金利対策です。
電気工事業Sさんから、「相手業者に今までの取引履歴の開示を求めているがなかなか応じてくれない。」との相談がありました。出席者から「民商に相談している事を伝えながら交渉すれば相手の態度も変わってくるはずだ。」と過去の自身の経験からのアドバイスがありました。また、それでも応じない場合は、貸金業法による開示義務違反で財務局などの行政指導を民商として要請していく事も確認しました。

製袋業のSさんからは過去に完済したサラ金に対しての過払い利息返還訴訟に個人で挑戦している経過報告がありました。高金利による過払い返還訴訟では不当利得金として、過払い金が発生した時点から5%の逆利息を付けて請求できる事が民法で定められています。Sさんも過払い金に約1000日分の5%利息を加えた金額で訴えを起こしたところ、相手業者から「1000日分の利息も合わせた全請求額の9割でどうか?」との和解提示があったそうです。判決であれば満額返還になりますが時間が多少掛かってしまいますので、どちらを選ぶか思案中という事でした。
貸金業法が改正され過払い裁判は誰でも簡単に出来るようになりました。虹の会ではつい最近10年前に完済した相手業者から、3000日以上の5%利息を加えて満額返還を勝ち取った会員さんも現れています。高金利業者から現在や過去に借入経験のある方は是非1度民商にご相談下さい。

休憩を挟んで後半は銀行問題です。
クリーニング業のWさんは住宅ローンが滞り、J信金から物件の売却を求められていました。Wさんは住まいとお店が同一のため、売却は廃業に直結してしまいます。Wさんは虹の会での皆からのアドバイスを元に、後継者である息子さんが事業再生の計画書を作成しJ信金と交渉したところ、しばらくは現時点での月返済可能額で様子を見るとの言質を取りました。まだ予断は許しませんが「とにかく商売を前向きに取り組んでいく。」と語ってくれました。
競売がすでに進行しているUさんも虹の会の仲間とこの間様々な知恵を出し合い、今回簡易裁判所へ、特定調停による競売手続きの一時差し止めを申請しました。これから新たな再生計画をもとに競売取り下げを求めて債権回収会社と交渉していきます。Uさんは「皆の力を借りながら、やれる事は全てやっていこう。」と決意しています。
(鳥居記)   

トップページ 民商紹介税金・税務調査元気な民商民商ニュース民商まつり
 |共済会青年部婦人部支 部融 資多重債務リンク集 | 街情報 | メー

Copyright(C)北区民主商工会
本サイト内のテキスト・写真等全ての掲載物の著作権は北区民主商工会に属します。
リンク希望の方は、お手数ですがメールにてお知らせください。